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【マクロ】第4回 消費関数、投資関数と45度線分析

第4回 消費関数、投資関数と45度線分析


1.政府部門のないマクロ経済モデル

(1)モデルの基本設定

■経済モデルを単純化するために、以下を仮定する;
i)市場は財市場のみ(労働市場と資産市場は無視)
ii)経済主体は家計企業の2つのみ(政府は無視)
iii)閉鎖経済(海外部門は無視)

財の総需要YD=国内総支出)の定義;家計の消費C 、企業の投資I(*) 、政府の政府支出Gとすると、財の総需要YDは、

YD=C+I+G

■ここでは政府は考えない( G=0 )ので、財の総需要YDは、
YD=C+I

(*)経済学でいう「投資」とは、機械や工場などの資本財を増加させる経済行動をいう。資本形成。

(2)消費関数

■消費Cは所得Yに依存して決まるとすると、
C=F(Y)  : 消費関数 (CはYの関数)
C=a+bY 
 と単純化することができる。ただし a > 0、0 ≦b≦1。
■a : 基礎消費 (所得がない( Y=0 )ときの消費額)
■b : 限界消費性向 (所得が1単位増加したときに消費が何単位増加するか)

    図4.1 消費関数
埋め込み画像 1

(3)投資関数

企業の投資Iは、単純化のため国民所得Yに影響されないとし、常にĪと仮定すると、

I = Ī : 投資関数実際には利子率などに影響されるが、ここでは無視

これを図示すると、

    図4.2 投資関数
埋め込み画像 1


2.45度線分析と所得の決定

(1)総需要と総供給

■財の総需要YDは、
        YD=C+I
YD=a+bY+Ī 総需要の決定式
財の総需要YDを図示すると、

    図4.3 総需要
埋め込み画像 1

■財の総供給YSは、企業の付加価値の合計(=国内総生産)。
■このモデルでは、経済主体は企業と家計のみ。したがって、企業の総生産は、企業と家計の総所得(企業内留保と賃金)になるので、財の総供給YSは国民所得Yと等しくなる。…「GDPの三面等価」

        YS=Y  :総供給の決定式

財の総供給YSを図示すると、45°線で表すことができる。

    図4.4 総供給
埋め込み画像 2


(2)市場均衡

■財の総需要と総供給が等しいとき、財市場が 均衡 する。
    総需要の決定式: YD = a + bY + Ī
    総供給の決定式: YS = Y
    財市場の均衡条件: YD = YS
より、
    Y = a + bY + Ī
   ∴ Y =(1/(1-b))×(a + Ī)
これが、成立するYは、財市場を均衡させる均衡国民所得Y* 。

    図4.5 45度線図(政府部門がない場合)
埋め込み画像 1


<参考文献>大野裕之『マクロ経済学のエッセンス』創成社
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じゅん

Author:じゅん
中東経済、企業金融が専門の研究者。UAE・アブダビから帰国しました。
Researcher:Middle Eastern Economy, Financial Development, and Islamic Finance
باحث: الاقتصاد في الشرق الأوسط، التنمية المالية، والتمويل الإسلامي.

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