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「アラブの春」勃発の要因:インターネット・SNSはあくまで間接的なものに過ぎない

保坂[2014]を興味深く拝読。以下、重要な点を引用の形でメモ。

(pp.17)おもなイスラーム諸国のインターネット接続年
UAE:最初の接続1993年、商用利用開始1996年。

(pp.44)パリを本拠地とする「国境なき記者団」は、2012年の「インターネットの敵」として、バハレーン、ベラルーシ、ミャンマー、中国、キューバ、イラン、北朝鮮、サウジアラビア、シリア、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ベトナムの21カ国を、また「監視対象国」として、オーストラリア、エジプト、エリトリア、フランス、インド、カザフスタン、マレーシア、ロシア、韓国、スリランカ、タイ、チュニジア、トルコ、UAEの14カ国をあげている。

(pp.83)ベンアリーの亡命やムバーラク辞任の直接的な原因は彼らの体制をえてきた軍や治安部隊の離反であり、リビアの場合は北大西洋条約機構(NATO)軍の介入、イエメンの場合は湾岸協力会議(GCC)諸国からの圧力こそが政権崩壊の直接的な原因である。SNSが体制崩壊に直接的に関係したわけではない。ただ、体制崩壊の過程のどこかでSNSを含むICTが重要な役割をはたしたことは疑いえない。



それから中東諸国とインターネット・SNSについての関連文献として、
中島隆晴, 2011. 中東におけるインターネットメディア統制. 海外事情, 59(6).
保坂修司, 1997. 湾岸研究とインターネット. 現代の中東, 22.
保坂修司, 1998. アラブ湾岸諸国:強い政府の規制、海外に拠点を持つ反政府勢力. アジ研ワールド・トレンド, 4(12).
山本達也, 2008. アラブ諸国の情報統制:インターネット・コントロールの政治学, 慶應義塾大学出版会.
山本達也, 2011. 「アラブの春」に見るソーシャルメディアの影響力. 中東研究, 512.

あたりは読んでおきたい。

保坂修司, 2014. サイバー・イスラーム:越境する公共圏, 山川出版社.

サイバー・イスラーム―越境する公共圏 (イスラームを知る)サイバー・イスラーム―越境する公共圏 (イスラームを知る)
(2014/04)
保坂 修司

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Jun SAITO(جون سايتو)

Author:Jun SAITO(جون سايتو)
中東湾岸諸国経済、企業金融が専門の研究者。UAE・アブダビから帰国しました。
Researcher:Gulf Arab Economy, Financial Development, Family Business and Islamic Finance.
باحث: الاقتصاد في الشرق الأوسط، التنمية المالية، والتمويل الإسلامي.

■プロフィール詳細はこちら(Curriculum Vitae)(السيرة الذاتية):作成中
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