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戦争の遠近と国内経済への影響-『孫子』(2)

二 戦争の遠近と国内経済への影響

(pp.38)
善用兵者、役不再籍、糧不三載、取用於國、因糧於敵、故軍食可足也、國之貧於師者遠輸、遠輸則百姓貧、近於師者貴賣、貴賣則百姓財竭、財竭則急於丘役、力屈財弾中原、内虚於家、百姓之費、十去其七、公家之費、破車罷馬、甲冑矢弩、戟楯蔽櫓、丘牛大車、十去其六、故智將務食於敵、食敵一鍾、當吾二十鍾、[芑/心][禾干]一石、當吾二十石、

戦争の上手な人は、〔国民〕の兵役は三度とくりかえしては徴発せず、食糧は三度と〔国からは〕運ばず、軍需品は自分の国のを使うけれども、食糧は敵地のものに依存する。だから、兵糧は十分なのである。国家が軍隊のために貧しくなるというのは、遠征のばあいに遠くに食糧を運ぶからのことで、遠征して遠くに運べば民衆は貧しくなる。近くでの戦争なら物価が高くなり、物価が高くなれば民衆の蓄えが無くなる。〔民衆の〕蓄えが無くなれば村から出す軍役にも苦しむことになろう。戦場では戦力が尽きて無くなり、国内の家々では財物がとばしくなりで、民衆の生活費は十のうちの七までが減らされる。公家の経費も、戦車がこわれ馬はつかれ、よろいかぶとや弓矢や戟(刃の分かれたほこ)や楯や矛や櫓や、〔運搬のための〕大牛や大車などの入用で、十のうちの六までも減ることになる。だから、智将は〔遠征したら〕できるだけ敵の兵糧を奪って食べるようにする。敵の一鍾を食べるのは身方の二十鍾分に相当し、豆がらやわら〔の馬糧〕一石は身方の二十石分に相当するのである。


この記述ってまさに経済学だねえ。このネタはどこかで使えるかな。


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(2000/04/14)
金谷 治

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じゅん

Author:じゅん
中東経済、企業金融が専門の研究者。UAE・アブダビから帰国しました。
Researcher:Middle Eastern Economy, Financial Development, and Islamic Finance
باحث: الاقتصاد في الشرق الأوسط، التنمية المالية، والتمويل الإسلامي.

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