HOME   »  【中東雑記】中東って面白い
Category | 【中東雑記】中東って面白い

【アラブ】「アラブの春」で民主化が期待されたが結局宗派対立が激化した(池内,2018)

この記事はブロとも、もしくはパスワードを知っている方のみ閲覧できます
パスワード入力
ブロとも申請

【宗教】社会福祉制度としての「落穂拾い」

阿刀田 (1991)を読んでいたら、旧約聖書の中で落穂拾いが描写されており、貧しい立場のものが落穂を拾うのは、モーセこのかた定められている福祉制度の一つで、これをとがめてははならないとあった。

実際には、旧約聖書「レビ記」の中では、以下の3節がそれに当たるらしい;

第19章第9節「あなたがたの地の実のりを刈り入れるときは、畑のすみずみまで刈りつくしてはならない。またあなたの刈入れの落ち穂を拾ってはならない」

第19章第10節「あなたのぶどう畑の実を取りつくしてはならない。またあなたのぶどう畑に落ちた実を拾ってはならない。貧しい者と寄留者とのために、これを残しておかなければならない。わたしはあなたがたの神、主である」

第23章第22節「あなたがたの地の穀物を刈り入れるときは、その刈入れにあたって、畑のすみずみまで刈りつくしてはならない。またあなたの穀物の落ち穂を拾ってはならない。貧しい者と寄留者のために、それを残しておかなければならない。わたしはあなたがたの神、主である』」

「落穂拾い」の元ネタとなっているのは、阿刀田 (1991)によれば、未亡人となったルツ(ダビデの曾祖母)が義母のナオミを養うために、裕福な遠縁の親戚ボアズの畑で落穂拾いをする。ボアズは姑につくすルツに好意をもっていた。この姑ナオミのおかげで、ルツとボアズは結ばれ、ダビデの祖先となるという「ルツ記」の記述があるそうだ。

有名なミレーの「落ち穂拾い」もこの未亡人ルツのエピソードが下敷きになっているとのこと。

Jean-François_Millet_-_Gleaners_-_Google_Art_Project_2 
Jean-François Millet(1857)The Gleaners

無教養な私は、この有名な絵画にキリスト教的な思念が込められているとは知りませんでした。勉強足りません。



【イスラエル】イザヤ・ベンダサン (1971).『日本人とユダヤ人』 角川書店

某所で薦められベンダサン (1971)を読了。中東地域研究の必読書とのことなので、いまさらながら読んだ。

日本人とユダヤ人を「なぜ比較するのか」という点はピンと来なかったが、本書のような比較分析は興味深い。以下、気になった部分を引用しておく;

(pp.61)日本人を、ユーラシア大陸から少し離れた箱庭のような別荘で何の苦労もなく育った青年とみるなら、ユダヤ人は、ユーラシアとアフリカをつなぐハイウェイに、裸のまま放り出された子供である。
(pp.104)サンヘドリン(イエス時代のユダヤの国会兼最高裁判所)には明確な規定があった。すなわち「全員一致の議決(もしくは判決)は無効とする」と。、、、「全員一致」は偏見に基づくのだから免訴、もう一つは興奮によるのだから一昼夜おいてから再審すべし、としている。、、、その決定が正しいなら反対者がいるはずで、全員一致は偏見か興奮の結果、または外部からの圧力以外にはありえないから、その決定は無効だと考えるのである。
(pp.127)憲法改正(悪)絶対反対というが、日本人は、いついかなる時代にも憲法を改正したことがない。
(pp.143)一般にユダヤ人は金にきたないと、といわれている。第一に、ユダヤ人はおかねというものを持ったことがないからである。、、、ユダヤ人はいつも他国貨幣しかもたないから、常にそれを純経済学的に扱う。
(pp.181)日本人は牧畜経験がないから、生殖と利殖とは結び付かない。だが牧畜民にとっては、生殖のみが利殖と言える。家畜に子を産ますことは立派な製造業であり、また唯一の製造業であり、生活の手段であり、ビジネスである。奴隷は前述のようにヒト家畜であるから、女奴隷を最も効率的に妊娠させ続けることは最大の利殖であり、生まれた子供は(抽象的な意味ではなく具体的な意味で)財産である。
(pp.204)従ってこれ(嘆きの壁)は、ソロモンの神殿の壁ではない。完全に打ちひしがれたどん底から再出発して、一人一人の自覚に基づく血と汗の成果として再建された神殿を象徴する壁-すなわちユダヤ民族の不屈の再生を示す壁なのである。
(pp.211)パレスチナをめぐる争いは、大地主・農奴・軍閥・利権・買弁体制と、キブツ・モシャブ・共同組合体制との争いなのである。
(pp.214)古きユダヤの賢者の言う通り「愚者の唇はその身を滅ぼす」のだし、一匹のハエの死体が貴重な香油のすべてを無価値にするように「わずかな愚痴が知恵と栄誉」を無にするのが常である。

<参考文献>
イザヤ・ベンダサン (1971).『日本人とユダヤ人』 角川書店



【農業】アラブ首長国連邦のデーツ

この記事はブロとも、もしくはパスワードを知っている方のみ閲覧できます
パスワード入力
ブロとも申請

【バーレーン】キング・ファハド・コーズウェイ(King Fahd Causeway)

数年前にバーレーンを訪問した際に、バーレーンとサウジアラビアのアル・コバールを結ぶキング・ファハド・コーズウェイ(King Fahd Causeway)に行ってみた。 DSCF0038.jpg 
<2008年10月筆者撮影>

Wikipediaによると、全線4車線、全長25km。1968年に両国で建設が合意され、1980年に着工、1986年に完成。12億ドルの建設費用は全額サウジアラビアが出資し、橋の名前には当時のサウジ国王ファハド・ビン=アブドゥルアズィーズの名がつけられた、とある。

   0011.jpg 
<2008年10月筆者撮影>

地図でいうと、バーレーン西部のJasraから海上に出てサウジアラビアのアル・コバールに向かう。途中に両国のパスポート・コントロールがある。平日の夕方の時間帯はバーレーンからサウジに入るトラックで混雑していた。
 

【中東】アルコール飲料への欲求が文明発展の原動力

「アルコール飲料を大量に造りたいという欲求が、植物の栽培を加速させた。酒は文明発展の唯一の原動力ではないにせよ、極めて重要な役割を果たしていた」という説(カリー 2017,pp.46)は興味深い。逆説的には、アルコール飲料に対する強い欲求がなければ、文明が発展しにくい可能性があるということか。

中東地域でもイスラム化するまでは(してからもしばらくは)、ビールやワインは健康飲料や労働報酬や奢侈品として広く飲まれていたようだ。古代エジプトでは、紀元前3150年頃には、ピラミッドの建設労働者の報酬としてビールを与えられており、古代バビロニアの紀元前500年の史料にも何十種類ものビールが記録されているそうだ(同 pp.47)。

古代エジプトではビールが醸造されていたというのは聞いたことがあるが、カフカス山脈やザグロス山脈で、古くからブドウ栽培が行われ、約7400年前にはワインが醸造されていたというのは知らなかった。イランでワインというとシーラーズ・ワインというのは聞いたことがある。飲んだことはないのだけど。

イランに行く機会があれば探してみたい。

<参考文献>
カリー. (2017). 「酒と人類 9000年の恋物語」National Geographic 2017年2月号.

【中東】ソーシャルメディアのスターたち

毎年Gulf Business誌で行われる"100 Most Powerful Arabs" で、中東におけるTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSのスターたちが各メディアのフォロワー数とともに掲載されていた。

以下、そのリストと出身地。それぞれがどんな人物なのかについては、今後調べてみます。

Adam Saleh : Yemen
Huda Kattan : UAE
Ascia and Ahmad - The Hybrids : Kuwait
Darin al Bayed : KSA
Joelle Mardinian : Lebanon
DJ Khaled : Palestine
Ola al Fares : Jordan
Lojain Omran : KSA
Gigi Hadid : Palestine
Fouz Alfahad : Kuwait
Abdulaziz Baz : UAE
Ryan Ahmari : KSA
Taim Al Falasi : UAE
Dalal Al Doub : Kuwait
Samer Khaouzami : Lenanon
Sheikh Mishari Alafasy : Kuwait
Elissa : Lenanon
Dr. Alqarnee : KSA
Ahmad Al Shugairi : KSA

ちなみに"100 Most Powerful Arabs"のリストはこちらで読める。

(出所)Gulf Business,February 2017


UAE:2030年の経済・社会ビジョンとその進展状況

はじめに:本報告の目的


  • UAE経済をリードするアブダビ首長国は、現在「アブダビ経済ビジョン2030(Abu Dhabi Economic Vision 2030)」と「プラン・アブダビ2030(Plan Abu Dhabi 2030)」という2つの長期国家目標を掲げて取り組んでいる。石油依存経済と人口問題を抱えるアブダビの経済・社会的課題について解説。
  • ドバイの開発戦略と比較。
  • 2つの視点:①市場への政府介入の是非と②開発計画のファイナンスの視点

<目次>
→2.アブダビ首長国の開発戦略とその特徴(後日アップします)
→3.UAE経済開発の課題(後日アップします)
→まとめ(後日アップします)


(本内容は下記の夏期公開講座で報告予定です

2016年アジア経済研究所夏期公開講座(東京)
コース7 中東の地域大国が描く将来像
内容中東地域は,各地で続く軍事紛争による情勢不安、および石油価格の下落で顕在化した経済の悪化によって先行き不透明感が高まっています。それに対し、地域主要国の政権は、政治基盤を固め、経済開発を推進することで、国内の安定と発展を図り、また地域大国として主導権を発揮しようとしています。本コースでは、エジプト、トルコ、UAE、サウジアラビアの4カ国を取り上げ、政治・経済の動向と各国の描く将来像を解説します。
開催日時2016年8月26日 (金曜) 13時30分~17時00分 
会場ジェトロ本部 5階 ABCD会議室(東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル5階)

イランの英字新聞雑誌

イラン国内の経済・ビジネス系のニュース収集が必要で、かつ英字で読めたら便利と考え、紀伊国屋ドバイ店で購入したSmalley[2011]をもとに抜き出してみた。

新聞
Iran Daily(1997年発刊)
Iran News(1994年発刊)
Tehran Times(1979年発刊)

ビジネス誌
Iran International(季刊、1998年発刊)

ニュースサイト
Iran Weekly Press Digest(1987年発刊)

[UAE]近年のマクロ経済情勢

■一人当たり名目GDPの高さは、MENAP地域でもカタル(9.4万米ドル)に次いで高い。なお日本は3.6万米ドル。
■UAEの財政収支を均衡させる石油価格84米ドル/バレルを割り込むが、潤沢な外貨準備で対応か。

表:UAEの主要経済指標
図4
出所:World Bank資料より筆者作成。
FC2カウンター
こんな人が書いてます

Jun SAITO(جون سايتو)

Author:Jun SAITO(جون سايتو)
開発金融、企業金融、中東経済 (特に湾岸アラブ諸国、UAE)が専門の研究者。UAE・アブダビから帰国しました。
Researcher:Gulf Arab Economy, Financial Development, Family Business and Islamic Finance.
باحث: الاقتصاد في الشرق الأوسط، التنمية المالية، والتمويل الإسلامي.

■プロフィール詳細はこちら(Curriculum Vitae)(السيرة الذاتية):作成中
■研究成果の詳細はこちら
■研究プロジェクトの詳細はこちらResearch Projects

最近の記事
カレンダー
06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
2018年1-3月のタスク
①【消費】やりたいことだけやる
②【投資】論文2本執筆
③【空費】体重を3kg減
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
政治・経済
178位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
経済分析
14位
アクセスランキングを見る>>
原油価格チェック
Twitterのフォローもお願いします
リンク
ブロとも申請フォーム
ブログ内検索
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最近インプットしたメディア