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【雑記】東洋文庫ミュージアム

以前から気になっていた「東洋文庫ミュージアム」で「モリソン文庫渡来100周年 東方見聞録展~モリソン文庫の至宝」が展示されていたので訪問。

toyobunko.jpg 

門外漢ながら特に気になったのは、
・「ファイサル1世伝」
・中国とトルキスタンを渡って
・春秋経伝集解
・シャー・ジャハーンの肖像
・ペリー久里浜上陸図(デジタルブック)
・東方見聞録(1485年)
・アヘン戦争図
・東方旅行記

<東洋文庫はこちら>



司馬遼太郎. (1999). 坂の上の雲(1). 文藝春秋.

学生時に読んだが再読中。

(pp.26)ちなみに徳川時代の特殊さは、知識階級が都会におらず地方にいたことであった。各藩がこぞって藩士に学問を奨励したために、五、六万石以上の大名の城下といえば知識人の密集地というぐあいにまで幕末にはなった。幕末の政治と思想のエネルギーが三百諸侯の城下町から噴き出てきたという点で、欧米の他の国家といちじるしく事情が異なっている。要するに、江戸、京都、大坂には知識人がすくなかった。

(pp.111)余談ながら、徳川三百年は江戸に将軍がいるとはいえ、三百諸侯が地方々々にそれぞれの小政権をもち、城下町を充実し、そこを政治、経済、文化の中心たらしめていた。が、それが、明治四年の廃藩置県でにわかにくずれ、日本は東京政府を中心とする中央集権制になった。

(pp.204)好古は、真之の自己分析をまじめにきいてやった。そのあと「学問には痴けの一念のようなねばりが必要だが、要領のいい者はそれができない」といった。

(pp.247)さらに、旧大名の経済的余裕がそれをゆるした。旧幕時代、大名の家というのは軒なみに財政が窮迫していたが、版籍奉還から廃藩置県にかけて、大名は家臣を養い藩財政を維持するという責任からのがれ、東京定住を命ぜられ、石高の大小によって一定の定収を得た。大名をやめて華族になることによって、かえって家政がゆたかになった。

(pp.269)ちなみに、この日本人の猿まねについては、最初にはげしく軽蔑したのはヨーロッパ人でなく、隣国の韓国であった。日本が維新によって大変革を遂げ、開国するとともに髷を切り、洋服を着、鉄道を敷き、ヨーロッパで勃興した産業文明に追っつこうとした。「人にして人にあらず」と、韓国の公文書ではいう。

(pp.334-335)旗によって、トルコ軍艦とわかった。艦名はエルトグロールと言い、日本に国交親善の使節をおくるべく来航し、いま帰国の途につこうとしていた。、、、この九月十六日の台風で、意外にも例のトルコ軍艦が紀州沖で沈没した。






伊賀国内に合計868箇所の城館

和田(2008)を読了。豊富な文献をもとに娯楽小説として書いている。素直に面白いが、解説やうんちくが少ない分(あえて控えられている)分、情報源としては物足りない。あくまで執筆スタイルの問題か。


頭領の百地三太夫や下山甲斐らが伊賀の里の収入を増やすために、織田軍に攻めさせるなどの策を講じるのだが、リスクが高いにもかかわらず見通しが甘過ぎるのが気になった。「策士、策に溺れる」どころではない。

以下、小国内に異常な数の城館と地侍がひしめき合っていることについての記述;

(pp.43-44)この小国の中に現在確認されているだけでも、634箇所の中世城館が存在していたという。さらに未確認のものが234箇所あるらしい。<中略>合計868箇所の城館が伊賀国の中でひしめいていたことになる。
 異常な数である。「勢州軍記」には、戦国期に伊賀の地侍は66人いたとされる。この66人が800超の中世城館を有していたのかどうか。


伊賀の城館めぐりもしてみたい。

<参考文献>
和田竜 (2008) 『忍びの国』 新潮社. Retrieved from 

最も安全な投資とされていたヴェネツイア共和国の国債ならば、年利は5パーセント

イスラム経済史における利子の扱いについて整理する必要がある。イスラム国家内、イスラム国家間、そして非イスラム国家相手の場合、利子はどう扱われるのか。塩野[2000]を読んでいて気になった点を引用。

(pp.167)イタリアの商人たちがイスラム世界と交易する際に鉄則としていたのが、カネは正確に、しかも早く支払う、であったからである。また、利子制度も整備されていた。最も安全な投資とされていたヴェネツイア共和国の国債ならば、年利は5パーセントだった。


【参考文献】
塩野七生[2000]『ローマ亡き後の地中海世界 海賊、そして海軍 02』新潮文庫


ローマ亡き後の地中海世界2: 海賊、そして海軍 (新潮文庫)ローマ亡き後の地中海世界2: 海賊、そして海軍 (新潮文庫)
(2014/07/28)
塩野 七生

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【今日の一杯】VEUVE DU VERNAY BRUT

今日の一杯はせっかくなのでスパークリングワインにしてみた。

近所の屋で安売りしてたので、手に取る。

242.jpg
Veuve du Vernay Brut

VEUVE DU VERNAY BRUT a light sparkling wine with delicate apple and pear flavours, sweet and delicate, it makes your table festive.



Wine Production: Vine to Bottle (Food Industry Briefing)Wine Production: Vine to Bottle (Food Industry Briefing)
(2005/09/30)
Keith Grainger、Hazel Tattersall 他

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[日本史][沖縄]琉球王国の450年

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[中欧]エーレスンド海峡

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人の心構え-『孫子』(4)

七 
(pp.109)
故將有五危、必死可殺也、必生可虜也、忿速可侮也、廉潔可辱也、愛民可煩也、几此五者、將之過也、用兵之災也、覆軍殺將、必以五危、不可不察也、

そこで、将軍にとっては五つの危険なことがある。決死の党悟で〔かけ引きを知らないで〕いるのは殺され、生きることばかりを考えて〔勇気に欠けて〕いるのは捕虜にされ、気みぢかで怒りっぽいのは侮られて計略におちいり、利欲がなくて清廉なのは恥ずかしめられて計略におちいり、兵士を愛するのは兵士の世話で苦労をさせられる。およそこれらの五つのことは、将軍としての過失であり、戦争をするうえで害になることである。軍隊を滅亡させて将軍を戦死させるのは、必ずこの五つの危険のどれかであるから、十分に注意しなければならない。


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戦争の原則-『孫子』(3)

謀攻篇(第三)



(pp.48)
故用兵之法、十則圍之、五則攻之、倍則分之、敵則能戦之、少則能逃之、不若則能避之、故小敢之堅、大敵之擒也、

そこで、戦争の原則としては、(身方の軍勢が)十倍であれば敵軍を包囲し、五倍であれば敵軍を攻撃し、倍であれば敵軍を分裂させ、ひとしければ努力して戦い、少なければなんとか退却し、力が及ばなければうまく隠れる。(小勢では大軍に当たりがたいのが常道だからである。)だから小勢なのに強気ばかりでいるのは、大部隊のとりこになるだけである。


九変篇(第八)

一 
(pp.102)
孫子日、凡用兵之法、高陵勿向、背丘勿逆、絶地勿留、佯北勿従、鋭卒勿攻、餌兵勿食、歸師勿遏、圍師必闕、窮寇勿迫、此用兵之法也、

孫子はいう、およそ戦争の原則としては、高い陵にいる敵を攻めてはならず、丘を背にして攻めてくる敵は迎え撃ってはならず、瞼しい地勢にいる敵には長く対してはならず、偽わりの誘いの退却は追いかけてはならず、鋭い気勢の敵兵には攻めかけてはならず、こちらを釣りにくる餌の兵士には食いついてはならず、母国に帰る敵軍はひき止めてはならず、包囲した敵軍には必ず逃げ口をあけておき、進退きわまった敵をあまり追いつめてはならない。以上――常法とは違ったこの九とおりの処置をとること―― が戦争の原則である。


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『孫子』の位置づけ-『孫子』(1)

200P弱の薄い本なので気分転換に読んでみたが、なかなかに面白い。


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(2000/04/14)
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以下、引用;
(pp.9)『孫子』のほかに『呉子』『司馬法』『尉線子』『李衛公問対』『黄石公三略』『六韜』の六つを加えたものを『七書』とよび、それらが中国の兵書の代表とされるのであるが、『孫子』は内容からいっても文章からいっても、それらとは格段にすぐれた古典である。

(pp.12)1972年に山東省臨折県の銀雀山漢墓から発掘された漢初の竹簡資料→今の『孫子』は、孫臏よりも伝説どおりに春秋の孫武に関係づける方が自然だとされ、、、

(pp.14)全篇を通じての内容的な特色としては、まず第一にあげなければならないのは、それが好戦的なものではないということである。
(pp.15)次には、その立場の現実主義的なことである。これは、さきのことと違って、兵書として当然なことと考えられるが、それにしてもその現実に対する微細な観察とそれから出発して踏みはずすことのない徹底した現実主義的な立論とは、やはり特筆すべきことである。
(pp.16)さて、第三の特色は、戦争に際して主導性を把握することの重要さがくりかえして強調されることである。



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Jun SAITO(جون سايتو)

Author:Jun SAITO(جون سايتو)
開発金融、企業金融、中東経済 (特に湾岸アラブ諸国、UAE)が専門の研究者。UAE・アブダビから帰国しました。
Researcher:Gulf Arab Economy, Financial Development, Family Business and Islamic Finance.
باحث: الاقتصاد في الشرق الأوسط، التنمية المالية، والتمويل الإسلامي.

■プロフィール詳細はこちら(Curriculum Vitae)(السيرة الذاتية):作成中
■研究成果の詳細はこちら
■研究プロジェクトの詳細はこちらResearch Projects

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